あらかじめ、お断りしておきます。
 この記事には、極めて破廉恥かつ公共良俗に反する言辞がふくまれています。
 18歳未満の人は、読まないほうがいいかもしれません。

 あたしのあそこに、入ってくるんです。
 ちょっとじゃないんです。たくさん、入ってくるんです。
 あふれちゃうぐらい。
 卑猥な、言葉と、いっしょに、入ってくるんです。
 あたし、それをひとめ見るだけで、
 ジュン。
 ってなっちゃうんです。

「ジュン」ってのは力が抜ける擬音、入ってくる場所はメールボックス、入ってくる「もの」は迷惑メールだったりするのですが。

 いわゆる「迷惑メール」が大量に届くようになってから、しばらく経つ。今はたぶん、一日平均80通ぐらいは届いているのではないかな。
 メーラに迷惑メール・フィルターを設置し、それを日々バージョンアップしているので、たいがいは直接ゴミ箱に行くようになっているが、それでも日に平均5通ぐらいは、その手のメールを手作業で削除しなければならない。
 メールにはたいがい、次のような扇情的なタイトルがつけられている。

「お願いです。私の妻を犯してください」
「欲しいのはアナタの体だけ……」
「江里子です。お話ししたいことがあります。」
「会ってご奉仕で収入もUP☆」
「性に飢えた人妻」
「快楽に満足したい女性の満足度であなたの報酬が決まります」

 私は生きることとは性的なるものに突き動かされることだと心得ているから、性的なるものを排除することはかならずしも正しいことであるとは思っていない。
 また、性的なるものが大いに人の耳目を呼び集めるものであることも、職業上、心得ているつもりである。
 だから、性的なるものにたいしてはかぎりなく寛容、なのであるが。

 さすがに、その手のタイトルがズラリ並んだメーラの惨状を見ると、ゲンナリしますぜ。

 でもまあ、いいんだ。それももう慣れた。

 ……と思っていたら、今日、とんでもないメールが配達された。
 なんと、送り主が私のアドレスで、メールが来たのである(差出人無記名)。
 あいたたたた。

 タイトルもイカしている。

「おてぃんぽ買取の女性用市場~男性個人売買所~」

 男性個人売買所だよ。いやあ、参ったね。

 むろん、私はそんな営業した記憶はないから、これは、どっかで私のアドレスが流出したのだろう。
 
 第三者がウェブ上のどこかで私のアドレスを拾ったのかもしれないし、以前、私のプロバイダ(so-net)は個人情報流出をやらかしているから、そのせいなのかもしれない。

 いずれにせよ、私のアドレスが私の知らないところで、悪さしてるのはたしかなようで。

 みなさんのお手元に、私から「おてぃんぽ買取」メールは届いてませんよね?



追記:
知人から、「私も同じ内容で、自分が差出人のメールを受け取った」という報告を受けました。どうやら新手の手口みたいで。
発信元が割れにくい、とかそういう理由でしょうか。うーん……