関東地方に咲くタンポポの4割が同じ遺伝子をもつクローンなのだそうです。

 外来種のセイヨウタンポポによって、在来種のカントウタンポポが駆逐されつつある、という話は聞いたことがありましたが、タンポポは勝手に異種交配し、もっとも勢力範囲を広げられる形態を生み出したらしい。

 このクローン種は、セイヨウタンポポでもカントウタンポポでもありません。両者の雑種でありながら、両者と交配することもなく、自分のクローンをつくって子孫(?)を増やしているのです。
 おそらくは彼らによって、カントウタンポポはもちろん、セイヨウタンポポも住む場をなくしていることでしょう。

 生命の世界は闘争の世界だなあ、とあらためて思うと同時に、その不思議をあらためて見せつけられたような、そんな気になるニュースでした。


関東のタンポポ、4割クローン…セイヨウ生き残り図る
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20060512i506.htm